アンティーク風の造作建具がアクセントに
ご高齢のお母様を含む家族4人が、将来にわたって快適&健やかに暮らせるように、旧宅の建て替えを決意されたNさん。約22坪の敷地を活かすために、当初は3階建ても検討されたそうだが、昇降の負担等を考え、2階建てに決定。HOUSE CODEでは、空間を無駄なく活用して開放感を生み出すよう心を配り、コンパクトながら居心地のよい住まいを創り上げた。
キッチン前には小さくても収納力に優れたカウンターを造り付け、階段下は収納と洗面スペースとして有効活用。より広く、より動きやすいようにと細やかに配慮された住空間で、何よりも目を引くのが階段前に設けられた造作の小窓。表情豊かな合わせガラスがアンティーク調の風情を醸し出し、うっとりするほど美しい。また、ガラスを囲むオーダーの木製建具は、キッチンカウンターとともに温かい印象をもたらしている。
ご家族の個室4室はいずれも決して広いとは言えないが、各室にクロゼットを設置。2階の階段ホールにも袖壁部分を活かしてニッチをつくるなど、担当設計士は収納スペースの確保に尽力。物がすっきり片付き、実面積以上に広く感じられる住まいの誕生は、緻密なプランの賜物だろう。Nさんご一家は、こだわりのアクセントが映えるお気に入りの住空間で、ゆったりとした暮らしを満喫されている。