物語の世界を彷彿させるレトロな雰囲気が魅力
ゆったりとした芝生の庭に、インパクトのあるネイビーの佇まい。「ハリーポッターのお家みたいに」という夢を抱いて家づくりに望まれたというMさん邸は、親子の楽しい暮らしが目に浮かぶようなお住まいだ。Mさんは、変形ながらも広さと価格に納得の上、住み慣れたエリアの土地を購入。英国の片田舎を思わせるオープンな庭を進み、木調の玄関扉を開くと物語の始まり。正面に大きな窓がないため内部が見えず、わくわく感はいっそう高まる。
玄関ホールからLDKに足を踏み入れると、そこは明るくナチュラルな空間。ホワイトオークの床や木調キッチンが穏やかな表情を湛え、子育て家族にふさわしい温もりに満ちている。そして何よりも特徴的なのは、ピットリビングの心地よさ。リビングをDKより少しだけ低くすることで、プレミアムなくつろぎ感を演出しようと担当設計士が考案。遊び心のある空間構成が個性を醸し出し、住まう楽しさをもたらしている。
リビングの壁一面は、洋館の石積みを連想させるグレーのエコカラットで彩り、ステップの横には木製の造作棚を設置するなど、色や素材づかいにも一工夫。一方、プライバシーに配慮した窓の配置やリビングから視線が届きにくいパントリーの設置など、暮らしへの細やかな配慮も同社らしい。アンティーク調の時計が時を刻む独創的な住空間で、Mさんご一家は夢あふれる物語を紡いでいかれることだろう。