【注文住宅】平屋の相場はいくら?広さ別の価格と内訳を徹底解説

- 注文住宅ブログ
近年、注文住宅において平屋を選択する方が増えています。
コンパクトでも開放感あふれる間取りが叶えられ、階段がないバリアフリー設計により小さなお子様から高齢者まで安心して暮らせる平屋。
平屋のワンフロアは、導線がシンプルで暮らしやすいこともメリットです。
そんな魅力的な平屋ですが、建築を検討するときに最も気になるのは費用面でしょう。
この記事では、注文住宅の平屋の相場価格や、費用を左右するポイント、コストを抑える方法まで、平屋の建築を考えている方が知っておくべき情報をご紹介します。
注文住宅で平屋を選ぶ人が増えている理由

注文住宅に増えている平屋には、どのような魅力があるのでしょうか。
ここでは平屋が選ばれる理由を3つご紹介します。
バリアフリー性や暮らしやすさが魅力
平屋最大の魅力は、お家の中に入れば階段がない完全バリアフリー設計です。
小さなお子様の転落事故を防げるだけでなく、高齢になっても安心して暮らし続けることができます。
車椅子での移動も楽々で、将来介護が必要になった場合でも住み慣れた家で過ごせる安心感があるでしょう。
また、全ての部屋がワンフロアにあることで、家事の効率を格段に向上させられる点も魅力。
洗濯物を2階に運ぶ手間がなく、掃除機の持ち運びも楽にすることができます。
コンパクトでも満足感が高い間取りが実現可能
平屋は限られた面積を最大限活用できる設計が可能です。
勾配天井を活用することで、2階建てのリビング並みの開放感を演出できることや、中庭やウッドデッキとの一体感により実際の坪数以上の広がりを感じることができます。
また、廊下を最小限に抑えた効率的な間取りにより、居住空間を最大化することも可能。
LDKを中心とした間取りで、どの部屋からもリビングにアクセスしやすい動線を確保できるのも平屋ならではの特徴です。
土地の広さがあれば2階建てよりコスパが良い場合も
十分な土地の広さがある場合、平屋は2階建てよりもコストパフォーマンスに優れることがあります。
たとえば、階段工事費や2階トイレの設置費が不要なため、初期の建築費用を削減できるケースです。
また、外壁面積が2階建てより少ないため外壁材や塗装費用を抑えることができ、屋根のメンテナンスも足場なしで行えるため、長期的な維持費用も抑えられるでしょう。
注文住宅の平屋の相場価格はいくら?

注文住宅で平屋を建てる場合、価格相場はいくらくらいになるのでしょうか。
ここでは地域・仕様別の坪単価や、広さ別の費用、付帯工事・諸費用の違いを解説します。
坪単価の目安(地域・仕様別)
平屋の坪単価は、地域や仕様によって大きく異なります。
一般的な目安は、以下の表をご確認ください。
〈地域別の坪単価平均〉
首都圏 | 115.0万円/坪 |
近畿圏 | 111.1万円/坪 |
東海圏 | 106.3万円/坪 |
その他地域 | 101.5万円/坪 |
〈仕様別の坪単価平均〉
ローコスト住宅や規格型住宅 | 40~60万円/坪 |
中価格帯住宅 | 60~80万円/坪 |
高価格住宅 | 80~100万円以上/坪 |
20坪・25坪・30坪の広さ別費用例
広さ別の一般的な建築費用は、以下のとおりです。
20坪 | 約1200~1600万円 |
25坪 | 約1500~2000万円 |
30坪 | 約1800~2400万円 |
最終的には、上記建物の建築費用のほかに、付帯工事費用や諸費用が加わります。
本体価格と付帯工事・諸費用の違い
注文住宅の総費用とは、「本体価格」だけでなく、「付帯工事」や「諸費用」を合わせた費用を指します。
それぞれの費用の内訳は、以下のとおりです。
本体価格:総費用の約70~80%を占める建物本体の工事費用で、仮設工事、基礎工事、木工事、内装外装工事、設備工事などが含まれます。
付帯工事費:総費用の約15~20%を占める、建物以外の工事にかかわる費用です。
屋外設備や外構工事、照明や空調工事、地盤改良工事、解体工事、造成工事などがあります。
諸費用:総費用の5~10%を占める、建築費以外の必要な費用です。
契約書の収入印紙代、登記費用、火災・地震保険料、不動産取得税、住宅ローン関連費用などがあります。
注文住宅の平屋で費用を左右するポイント

前章では平屋の価格相場をご紹介しましたが、相場には大きく幅があります。
これは、さまざまな要素によって費用が変動するためです。
では、どのような要素によって費用が左右されるのかを見ていきましょう。
屋根・基礎・構造などの仕様の影響
平屋は2階建てと比較すると屋根の面積が大きいため、屋根の形状が費用に大きく影響します。
屋根の勾配がきつくなればなるほど屋根面積が大きくなり、費用も上がるため注意しておきましょう。
また、基礎についても、2階建てよりも面積が広く費用が割高になる傾向があります。
基礎の工法や間取りの工夫によって、費用を抑えることもできるため慎重に検討することが大切です。
あわせて、構造の種類によっても費用は大きく左右されます。
鉄骨造は木造よりも耐久性に優れるなどの特徴がありますが、その分コストも高くなります。
設備・断熱性能・建材グレードの違い
水回り設備のグレード選択は、平屋の建築費用に大きく影響します。
標準仕様の設備は機能面で十分な性能を持ちながらコストを削減。
一方、グレードの高い設備になると費用がぐんと上がりますが、最新の技術が取り入れられたり、高級感のある仕上がりになったりするメリットがあります。
また、断熱性能も費用を左右する重要な要素です。
高い断熱性能を持たせるためには初期費用が大きく上がってしまいますが、快適性の確保だけでなく冷暖房費の大幅な削減も期待できます。
さらに、建材のグレードにおいても費用は変わります。
そのため、見た目に大きく影響する部分のみグレードアップするなど、メリハリをつけた選択が必要です。
外構工事や地盤改良などの追加費用
平屋はウッドデッキやテラス、中庭などと一体感を持たせ、開放的な空間をつくれることが魅力の一つ。
しかし、外構工事にこだわりすぎると費用は高くなってしまいます。
叶えたいことと予算のバランスを見て計画を立てましょう。
また、平屋は地盤改良が必要になるケースが多い傾向にあります。
これは、2階建てよりも基礎の面積が大きくなることが多く、基礎の面積が大きいほど地盤の強度が必要になるためです。
地盤改良の有無でも費用は大きく左右されるため、念頭に置いておくと良いでしょう。
平屋の注文住宅を安く建てるためのコツ

ここからは、注文住宅で平屋を建築する際に、費用を抑えるためのコツをご紹介します。
凹凸の少ないシンプルな間取りにする
平屋を建築する際は、間取りをシンプルなものにすると費用を抑えることができます。
間取りによっては建物の形状に凹凸をつくってしまい、柱や壁、屋根などの構造部において無駄な材料費や施工費が生じます。
このように、材料費や施工費を余分にかけないためにも、正方形や長方形といった凹凸のない間取りにすることがおすすめです。
建材・設備の標準仕様を活かす
住宅会社の標準仕様をベースにすることで、価格を抑えて建築することができます。
標準仕様は費用が安いだけでなく、施工効率が良く、品質も安定しているというメリットもあります。
カスタマイズする際は、まずは、見た目や生活の質に直接影響する部分のみグレードアップするとよいでしょう。
施工エリアや工務店の選定でコスト差が出る
どこに建築するか、どこの会社で建てるかの選択は、費用に大きく影響します。
建築費用は坪単価に左右されますが、坪単価は地域や工務店によっても差があります。
そのため、ご自身の予算に合ったエリアを探し、複数の業者に見積もりをとることが費用を抑える重要なポイントとなるでしょう。
平屋の注文住宅でよくある質問と注意点

ここでは、平屋の注文住宅でよくある質問をまとめました。
疑問の解決や不安の解消にぜひお役立てください。
平屋は固定資産税が高いって本当?
同じ延べ床面積で比較した場合、平屋は2階建てよりも固定資産税が高くなります。
2階建てよりも平屋の方が土地が広くなければならず、屋根や壁などの面積も大きくなり、固定資産税の評価額が上がることが要因です。
しかし、平屋においても、施工エリアや間取りのアイデア次第では固定資産税額を抑えられる可能性もあります。
そのため、平屋の建築に詳しい業者に相談して計画を進めることが大切です。
HOUSE CODEでは、固定資産税のポイントもしっかりと抑えて、お客様の理想の家づくりをご提案します。
断熱や防犯面で不安はある?
平屋は屋根からの熱が室内に伝わりやすく影響を受けやすいため、屋根の断熱対策は重要です。
また、家全体が基礎と接しているため、床からの冷気を防ぐためにも、床の断熱対策が必要となります。
防犯面では、全ての窓が1階にあるため対策は必須。
防犯ガラスの採用やセンサーライト、防犯カメラの設置などで安全性を高めることができます。
プライバシー確保のための目隠しは設置しながらも、死角を作らない外構計画が大切です。
将来のリフォームや増築はしやすい?
平屋は構造がシンプルでリフォームがしやすく、足場代を削減できるメリットがあります。
将来のリフォームを見据えた設計として、間仕切り壁を構造材で作らない、配管・配線の更新がしやすい設計にするなど工夫しておくと良いでしょう。
また、増築については建ぺい率の制限内であれば比較的容易にできますが、構造計算の見直しが必要になったり、基礎の増設が困難な場合もあるため注意が必要です。
まとめ

平屋の注文住宅は、バリアフリー性と暮らしやすさを兼ね備えた魅力的な住まいです。
条件によっては、2階建てよりもコストパフォーマンスに優れています。
HOUSE CODEでは、お客様の予算やライフスタイルに合わせた、長く住み続けられる理想の平屋をご提案します。
HOUSE CODEの家づくりが気になる方は、お気軽にお問い合わせください。