注文住宅の冷蔵庫の置き場所で後悔しないために|間取り・動線の工夫とは?

- 注文住宅ブログ
注文住宅を建てるとき、間取りやデザインは時間をかけて検討するものの、冷蔵庫の配置については十分検討されないまま決まってしまうことも多いです。
そして実際に暮らし始めると、「もっとしっかり考えておけばよかった…」と後悔される方も少なくありません。
そこで今回は、HOUSE CODEで数多くのお客様の家づくりをお手伝いしてきた経験から、冷蔵庫の置き場所で後悔しないためのポイントをご紹介します。
注文住宅で「冷蔵庫の置き場所」に悩む理由

まずは、なぜ冷蔵庫の置き場所で悩むことになるのか、その理由を見ていきましょう。
住んでから後悔する「冷蔵庫問題」
冷蔵庫は毎日何度も使う家電だからこそ、配置場所や動線をしっかり考えておかないと、暮らし始めてから「あれ?なんだか使いにくい…」と感じてしまうもの。
「せっかく理想の注文住宅を建てたのに、冷蔵庫の置き場所で後悔している…」そんな方も少なくありません。
間取り設計時に見落としがちな3つのポイント
間取りを考えるとき、冷蔵庫について見落としやすい重要なポイントが3つあります。
1つ目は「扉の開閉方向」です。
右開き・左開き・観音開き・引き出しなど、扉のタイプによって必要なスペースが異なり、動線にも大きく影響します。
2つ目は「買い物帰りの動線」です。
玄関から冷蔵庫までの距離や経路を考えずに配置すると、重い荷物を持っての移動が大変になってしまいます。
3つ目は「将来のサイズ変更」です。
今使っている冷蔵庫のサイズに合わせて設計すると、家族構成の変化で買い替えが必要になった時に困ることがあります。
冷蔵庫のサイズ・開閉・通路幅が影響する動線
冷蔵庫を置くときは、冷蔵庫本体の大きさだけでなく、扉を開けるスペースや人が通る幅も考える必要があります。
よくあるのが、扉が途中で壁にあたってしまい全開できない状況や、誰かが冷蔵庫を使っている間は他の人が通れなくなってしまうケース。
こうした問題があると、毎日の生活が不便になってしまいます。
冷蔵庫の最適な設置場所とは?おすすめ配置パターン

ここでは、冷蔵庫のおすすめ配置パターンを3つご紹介します。
キッチン内:シンク・コンロとの距離に注意
最もオーソドックスなのが、キッチン内に冷蔵庫を設置するパターン。
料理をしながらすぐに食材を取り出せるのがメリットです。
ポイントは、「冷蔵庫→シンク→コンロ」の「ワークトライアングル」を意識すること。
この3辺の合計が3.6m~6.6m程度 になるよう設計することで、無駄な動きを減らすことができます。
パントリー内収納:生活感を隠す配置
最近人気なのが、パントリー内に冷蔵庫を配置するパターンです。
冷蔵庫が隠れることで、キッチンやリビングがすっきりと見えるのが大きなメリット。
おしゃれな空間づくりを重視する方に特におすすめですよ。
リビングから見えない工夫でスッキリ空間
冷蔵庫をキッチン内に配置しつつ、リビングからは見えないようにする工夫もあります。
例えば、キッチンの奥側に配置したり、造作の壁や収納で目隠しをしたり。
冷蔵庫のような大型家電を上手に隠すことで、よりすっきりとした印象的なリビング空間を実現できます。
冷蔵庫の配置で失敗しないための間取り設計ポイント

ここからは、冷蔵庫の配置で失敗しないために、間取り設計段階で押さえるべき重要ポイントを解説しましょう!
開き戸・引き出しの方向を考慮した動線設計
冷蔵庫の扉タイプ(右開き・左開き・観音開き・引き出しなど)によって、キッチン内での動線が大きく変わります。
例えば、対面キッチンで背面に冷蔵庫を配置する場合、右端に左開きタイプの冷蔵庫を設置すると、扉を開けてから振り返ってキッチンに向かう動きがスムーズになります。
買い物帰りの動線に冷蔵庫があると便利
日々の暮らしを考えると、玄関から冷蔵庫までの動線も重要なポイントです。
理想的なのは、「玄関→パントリー→冷蔵庫」という動線。
買い物した食材をすぐに冷蔵庫に入れられるだけでなく、パントリーに常温保存の食品もいっしょに片付けられて効率的です。
将来の買い替えを考慮したサイズ設計
現在の冷蔵庫に合わせてぴったりのスペースをつくってしまうと、将来の買い替え時に困ることも。
家族が増えたり、ライフスタイルが変わったりして、より大きな冷蔵庫を設置する可能性も考えておくといいですね。
冷蔵庫の見せ方・隠し方のデザインアイデア

使い勝手を重視すると、ワークトライアングルを意識してキッチン内に冷蔵庫を配置するのがベストです。
でも「使いやすい位置に冷蔵庫を設けたいけれど、インテリアを損ねたくない」という方も多いですよね。
ここでは、機能性とデザイン性を両立させるアイデアをご紹介します!
冷蔵庫を“見せる”スタイリッシュなキッチン
「冷蔵庫も含めてキッチン全体をスタイリッシュに見せたい!」という方は、冷蔵庫自体をインテリアの一部として考えてみましょう。
最近はデザイン性の高い冷蔵庫も増えているので、新居のインテリアにぴったりのものを選ぶのもおすすめですよ。
冷蔵庫を“隠す”収納扉・壁面収納テクニック
一方で、「生活感をできるだけ出したくない」という方には、扉で冷蔵庫を隠してしまうテクニックがおすすめ!
引き戸タイプにしておけば、普段の料理中は扉を開けたままにして冷蔵庫をすぐに使え、お客様が来る時だけサッと閉めて生活感を隠すことができて便利です。
冷蔵庫を壁面収納に埋め込むように配置し、上部や両サイドに収納棚を設ければ、まるで造作家具のような統一感のある仕上がりになります。
生活感を出さない家づくりとのバランス
生活感を抑えたスタイリッシュな空間も魅力的ですが、毎日の暮らしが不便になってしまっては本末転倒ですよね。
冷蔵庫を完全に隠してしまうと、扉の開閉が面倒になったり、子どもが使いにくくなったりすることもあるので注意しましょう。
HOUSE CODEでは「おしゃれさ」と「暮らしやすさ」のバランスを大切にしています!
まとめ

冷蔵庫の置き場所は、毎日の暮らしやすさに大きく影響する重要なポイント。
間取り設計の段階から、サイズ・動線・見た目・将来性など、さまざまな角度から検討することが大切です。
HOUSE CODEが手がけるのは、「楽しい」からはじまり、「愛着」がふくらむ家づくり。
冷蔵庫ひとつの配置にも、そんな想いを込めてお手伝いさせていただきます。
理想のキッチン、理想の暮らしをいっしょに実現していきましょう!