注文住宅で叶えるヴィンテージスタイルの魅力|味わいのある住まいを実現
- 注文住宅ブログ
2本アンティーク家具や古道具、年月とともに深まる色ツヤ…。
そんな「時間の流れを感じる空間」に心惹かれる方に人気なのが、ヴィンテージスタイルの注文住宅です。
新築でありながら使い込まれたような味わいを持つ空間は、住むほどに愛着が増していきます。
今回は注文住宅でヴィンテージスタイルを叶えるための素材選びや雰囲気づくりのコツ、注意点までご紹介します。
ヴィンテージスタイルの注文住宅を建てたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
ヴィンテージスタイルの注文住宅とは

ヴィンテージスタイルの注文住宅とは、「時間が育てた質感」を大切にする住まいのことです。
色ムラやキズが味わいに変わっていくような素材を中心に取り入れ、落ち着きがありながらもどこか懐かしさを感じる空間に仕上げます。
ナチュラルやインダストリアルとの違い
ヴィンテージスタイルと似ているようで実は違うのが、ナチュラルスタイルやインダストリアルスタイルです。
ナチュラルスタイルは明るく軽やかな空間をつくりやすく、素材そのものの柔らかさを大切にします。
一方、インダストリアルは金属やコンクリートの無機質さをアクセントにした、クールでスタイリッシュな印象が特徴です。
ヴィンテージスタイルは、そのどちらとも少し距離を置きながら中間に立っています。
木や鉄を使う点ではインダストリアルに近いものの、無骨さを前面に出さず、温もりのある仕上げを選ぶことで柔らかさを残します。
色味や素材のトーンを落ち着かせることで、ナチュラルよりも深みのある表情を持たせられる点も魅力です。
素材選びでつくる「経年美」
ヴィンテージらしさは、素材選びによって大きく左右されます。
無垢材の床は時間とともに日焼けし、足跡やキズが少しずつ刻まれていきますが、こうした跡は暮らしを象徴する物語のようなもの。
革のソファは使うほどに艶が出て、金属の部分は空気や手の油で独特の色味に変わっていきます。
出来上がった瞬間よりも、その先の年月が楽しみになる––。
家が育つ感覚を味わえるのが、ヴィンテージスタイルの大きな魅力です。
ヴィンテージ感を演出するポイント

ここでは、住まい全体をヴィンテージに寄せるためのコツを紹介します。
無垢材・アイアン・レンガの組み合わせ
木の温かさ、鉄の重厚感、レンガやタイルが持つ素朴さ。
この3つが合わさると、味わい深い空間が生まれます。
床や天井に無垢材を使い、階段の手すりやキッチンの棚受けにアイアンの黒いラインを添えると、
柔らかさの中にもきりっとした印象を与えられます。
素材同士の個性が喧嘩せず、むしろ惹かれ合うような心地よい統一感が生まれるのが、この組み合わせの魅力です。
照明・小物で雰囲気を高めるコツ
ヴィンテージ空間を語るうえで欠かせないのが照明と小物のコーディネート術です。
白い光ではなく、オレンジがかった柔らかな灯りを選ぶだけで、部屋の空気がふわっと落ち着き、素材の陰影が際立ちます。
真鍮やガラスシェードの照明は、灯りをともしていないときでも絵になる存在感があるのが魅力。
古道具屋で見つけたような小物や、少しラフな陶器を散りばめると、飾りすぎない生活の美しさがにじむ空間に仕上がりますよ。
ヴィンテージテイストを引き立てる家具と小物選び

空間の印象を決めるうえで、家具はとても重要です。
素材の表情が豊かなヴィンテージスタイルでは、「長く使えるものかどうか」という視点で選ぶと、より愛着のある住まいになります。
アンティーク家具との相性を考える
本物のアンティーク家具には、長く使われてきたからこそ生まれる味わいがあります。
例えば、深い色合いや、少し丸くなった取っ手の形などには積み重ねた時間がさりげなく表れていて、そっと置くだけで部屋に落ち着いた深みが生まれますよ。
ただし、すべてをアンティークでそろえる必要はありません。
新品でも、木目やマットな塗装が施された家具など味わいのあるデザインならヴィンテージスタイルに馴染みます。
大切なのは「素材の質感」と「色味のトーン」をそろえて空間に一体感を持たせることです。
ファブリック・アート・植物で仕上げる演出
少し重厚になりやすいヴィンテージ空間を柔らげたいときは、ファブリックや植物を取り入れるのがおすすめです。
リネンのカーテン、コットンのラグ、自然素材のクッション––。
どれも木材との相性がよく、ほどよいぬくもりを添えてくれます。
さらに、色味を抑えたアートやモノトーン写真を壁に飾ると、視線が散らず空間に落ち着きが生まれます。
観葉植物をひとつ置くだけでも、部屋の空気がふっとやわらぎ、ヴィンテージらしい「暮らしのぬくもり」が伝わる仕上がりになりますよ。
注意点とメンテナンスのポイント

ヴィンテージスタイルは魅力が豊富ですが、少しだけ意識しておきたい点があります。
素材の経年変化を楽しむための心構え
無垢材は日焼けし、レザーは色が変わり、金属は少しずつくすんでいくもの。
こうした変化を「味わい」と感じられるかどうかが、ヴィンテージ空間を長く楽しむカギになります。
完璧さよりも暮らしの跡を受け入れる心の余裕があると、毎日がより愛おしく感じられるでしょう。
デザイン重視で失敗しないための注意点
ヴィンテージの雰囲気づくりにこだわるあまり、暗くなりすぎたり重たく感じたりすることも少なくありません。
そんなときは、壁の一部は明るい色にする、窓からの光をしっかり確保するなど、「空間の抜け」をつくってあげましょう。
また、凹凸のある素材はホコリが溜まりやすいため、掃除のしやすさも考慮しておくと安心です。
見た目と暮らしやすさの両方を大事にすることで、暮らしに馴染む心地の良いヴィンテージ空間が叶えられます。
まとめ

時間の経過が、家とともに積み重なっていく––。
そんな豊かな暮らしを求める方にとって、ヴィンテージスタイルはとても魅力的な選択肢です。
無垢材やアイアン、レンガ、革といった素材がゆっくりと育ち、照明や家具、小物がその味わいを優しく包み込みます。
「アンティーク家具がしっくり馴染む家がほしい」「温かみのある空間で、落ち着いた暮らしを楽しみたい」そんな想いがある方は、ぜひヴィンテージスタイルの注文住宅を検討してみてはいかがでしょうか。
HOUSE CODEでは、お気に入りの素材や家具、暮らし方に合わせて、あなたらしいヴィンテージ空間をご提案します。
毎日を心地よく包み込む住まいを、私たちと一緒につくっていきましょう。