注文住宅の予算の決め方とは?予算の内訳や注意点も工務店が徹底解説
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理想の注文住宅を実現するために、とても大切なのが「予算」です。
希望通りの家を建てることに目が向きがちですが、新生活のはじまりは家が完成してから。
家計を圧迫することなく暮らすには、無理のない予算設定が欠かせません。
そこでこの記事では、注文住宅を建てるときの予算の決め方をくわしく解説!
建築にかかる費用の内訳や、予算決めで気をつけたいポイントも紹介しているので参考にしてみてくださいね。
注文住宅の予算を決める理由とは?
家づくりをはじめる前にしっかりと予算を決めなければいけない、2つの理由を解説します。
月々の返済額を考慮した予算不足を防ぐため
多くの人は住宅ローンを利用して家を建て、何十年もにわたって返済していくことになります。
ここで大切なのが、月々の返済額が家計に無理なく収まるかということです。
予算をしっかり決めずに家づくりをはじめると、予想以上に建築費用が膨らむことも。
その結果、当初予定していたよりも多額のローンを組むことになり、毎月の返済額が家計を圧迫します。
無理のない範囲でローンを組めば、他の生活費とバランスの取れた家計運営ができるでしょう。
予算を切り詰めて建てた後に後悔しないため
逆に少なすぎる予算感でスタートすると、満足する家づくりができないことも。
要望を削ぎ落し過ぎた結果、住みはじめてから使い勝手の悪さを感じるかもしれません。
とくに部屋の数や広さのほか、断熱や耐震などの家の性能は、完成後の追加工事が難しいところです。
住んでから後悔しないためにも、ちょうどいい予算決めをしておきましょう。
注文住宅の建築にかかる費用は何で変わるのか
注文住宅の費用を大きく左右するのは、次の4つの項目です。
ハウスメーカーの価格
注文住宅の建築依頼先は、ハウスメーカー・工務店・設計事務所などさまざま。
この中でもハウスメーカーに依頼すると、金額が高くなる傾向にあります。
その理由は、開発費、広告宣伝費、人件費といったさまざまな経費が、建築費用に上乗せされているから。
長年の経験や研究による安心感があるものの、割高にはなってしまうのです。
一方で、工務店は広告費や人件費が少ない分、建築費用が安く抑えられます。
自由度の高い家づくりができるところが特徴です。
ハウスメーカーの安心感か工務店の自由度、どちらを優先させたいかによって選びましょう。
土地の価格
土地にお金をかけ過ぎると、建築に充てる費用が不足して後悔することに。
あらかじめ予算の配分を決めておきましょう。
大阪のような都会では、土地代も高いもの。
コンパクトな土地を選んで、設計の工夫で広く見せるのがおすすめです!
土地の形や法規制
建築費用の違いは、実は土地の形や立地によっても変わるんです!
例えば、三角形や台形などの変形地は、土地代が安く手に入りやすいですが要注意。
地形に合わせて設計が複雑になり、整形地と比べて建築費用が余分にかかる場合があります。
安いからといって飛びつかず、トータルの費用を考えて土地を選びましょう。
設備やオプション
設備のなかでも比重が大きいのが、キッチン・お風呂・トイレの3つ。
グレードを上げたり、便利なオプション機能を追加していくと、どんどん費用がふくれ上がってしまいます。
またインナーガレージや太陽光発電システムなど、特別な仕様の追加も、建築費用が上がる要因のひとつ。
予算をオーバーしないためには、優先度を考えた設備選びが大切です。
注文住宅にかかる費用や税金の内訳について
注文住宅にかかる費用は、建物本体のほかにも税金などの諸経費が必要です。
家を建てるために必要なお金を一覧で紹介します。
注文住宅建築の費用は、建物本体工事・付帯工事・諸経費の3つに分類されます。
それぞれの内訳をみていきましょう。
建物本体工事費 | |
---|---|
仮設工事 | 建設工事中の一時的な施設・設備
(足場、囲い、仮設トイレなど) |
基礎工事 | 建物全体を支える「基礎」の部分をつくる工事 |
木工事 | 住宅の骨組みを木材でつくる工事 |
内外装工事 | ・室内の床・壁・天井などの工事
・屋根や外壁など外回りの工事 |
設備設置にかかる費用 | 設備の設置工事費
(システムバスやキッチンなど) |
設計費用 | 建築士に支払う設計料 |
付帯工事費・別途工事費 | |
外構工事 | 家の周囲の外構をつくる工事
(駐車場やフェンスなど) |
水道管・ガス管など
の引き込み工事 |
敷地内に公共インフラを引き込む工事 |
解体費用 | 敷地内に既存建物がある場合に必要 |
地盤調査・地盤改良工事 | ・地盤の強度を調べる
・軟弱地盤の場合は、強化工事をする |
造成工事 | 土地の高低差解消に必要な工事 |
諸経費 | |
登記費用 | 表示登記、所有権保存登記にかかる費用 |
司法書士・土地家屋調査士への報酬 | 登記手続きを依頼する場合に発生する費用 |
税金 | 不動産取得税、登録免許税、印紙税など |
住宅ローンにかかる費用 | ・融資手数料、ローン保証料、火災保険、収入印紙代など
・物件購入額の3~7% が相場 |
建築費用のうち、おおよそ70%を建物本体工事費が占めます。
土地がない人は、土地を買うための費用も必要ですね。
これ以外にも地鎮祭の費用や引っ越し、家具家電の購入などもかかってきます。
「建築費用を払ったらお金が足りない……」とならないためにも、ゆとりをもった資金計画を立てましょう。
注文住宅の予算の考え方
予算を決めるには、なにを基準にすればいいかが悩みどころ。
そこでこの章では、予算を考えるための目安を解説します。
部屋数と床面積
予算を考える前に考えておきたいのが、どれくらいの規模の家に住みたいかということ。
必要な部屋数や家の広さを決めれば、予算の目安になります。
今の状況だけでなく、子どもが増えたり巣立ったりと、ライフスタイルの変化も考慮しましょう。
年齢/収入/住宅ローンのバランス
住宅ローンで借りられる金額は、年齢や収入などで変わります。
銀行から提示されたからといって、上限いっぱいまでローンを組むのは危険。
生活を圧迫しない、毎月無理なく返済できる金額を設定しましょう。
性能/クオリティと価格のバランス
注文住宅は、どの工務店に依頼するかによって価格はさまざま。
安く建てられる家は魅力的ですが、材料の品質や性能の低さが理由かもしれません。
工務店を決めるときは金額だけを見るのではなく、構造や性能、仕様をチェックしましょう。
価格に見合っているか判断することが大切です。
注文住宅の予算を決める際に注意すべきポイントとは
住宅ローンで借入する場合、予算決めが完成後の生活にも大きく影響します。
新生活がスタートしてから後悔しないためにも、注意するポイントをチェックしておきましょう。
住宅ローンの負担と頭金の割合に注意する
頭金とは、住宅を買うときに費用の一部に充てるお金のこと。
頭金の割合を多くすれば、月々の返済額を減らせたり、住宅ローンの審査に通りやすくなったりします。
とはいえ、無理は禁物!
預貯金のほとんどを頭金に充てると、いざというときのための蓄えが不足します。
ファイナンシャルプランナーなどに、ちょうどいい割合を相談してみてくださいね。
住みたい家のイメージや条件を明確にする
細かいところまで自分たちで選べるのが、注文住宅の魅力です。
しかし理想の家づくりを目指しているうちに、優先したい条件があやふやになることも。
要望の詰め込み過ぎによる予算オーバーを防ぐには、住みたい家のイメージを明確に!
新しい家でしたい生活や、快適性をアップさせたい部屋などをはっきりさせましょう。
ポイントを絞れば、きっと自分たちの暮らしに合った家づくりができますよ。
まとめ
多くの人にとって住宅の購入は、一生のなかで一番大きな買い物になるでしょう。
正しく予算を決めれば、満足のいく家づくりができるはずです。
完成がゴールではなく、未来へつづく暮らしの第一歩として予算を考えてみてくださいね。
HOUSE CODEのこだわりは、資金面での不安なく家づくりを楽しんでいただくこと。
ファイナンシャルプランナーが在籍しており、トータルのコスト管理をしながら家づくりを進めます。
建築費と土地代だけでなく、税金や住宅ローン控除など、お客様目線でアドバイスいたしますので、何でも相談してくださいね。