注文住宅の吹き抜けは後悔する?メリット・デメリットと快適な設計術
- 注文住宅ブログ
注文住宅を検討する際、「吹き抜けを取り入れると明るく開放的な家になるのでは」と憧れる方は多いでしょう。
一方で、「冷暖房が効きにくそう」「音が響きやすいのでは」と不安に思う声も少なくありません。
この記事では、吹き抜けのメリットとデメリットを整理しつつ、後悔しないための設計の工夫をご紹介します。
理想の住まいづくりに役立つヒントを、ぜひチェックしてみてください。
吹き抜けの魅力と注意点

注文住宅ならではの自由な設計を活かせる吹き抜けは、大きな魅力になります。
ただし暮らしに影響するデメリットも存在するため、バランスを考えることが大切です。
ここでは、吹き抜けの特徴を見ていきましょう。
開放感と採光のメリット
吹き抜けの一番の魅力は、天井が高くなることで得られる開放感です。
自然光がたっぷりと降り注ぎ、日中は照明に頼らなくても室内が明るく保たれる点も大きなメリット。
特にリビングに吹き抜けを取り入れると、家族が集まる空間が一層広々と感じられます。
音や冷暖房のデメリット
解放感が魅力的な反面、「音が響きやすい」「冷暖房が効きにくい」といったデメリットもあります。
例えばリビングの声やテレビの音が、2階の寝室にまで届いてしまうことも。
また、冬は暖かい空気が上に逃げ、夏は冷気が下に溜まるため、温度差が生じやすい点も注意が必要です。
天井の高さと空間演出
天井を高くすると、同じ広さでも開放感が増し、日常にゆとりを与えてくれます。
吹き抜けに映えるシャンデリアやペンダントライトは、空間を華やかに彩るアイテムです。
光とデザインを組み合わせれば、ワンランク上の心地よさを感じられるでしょう。
間取りと吹き抜けの相性

吹き抜けを取り入れる際には、家全体の間取りとのバランスが重要です。
どの場所に配置するかによって、暮らしやすさや快適性は大きく変わってきます。
リビングと吹き抜けの組み合わせ
リビングに吹き抜けをつくると、開放感あふれる、家の中心空間になります。
明るいリビングは家族が自然と集まり、コミュニケーションの場としてもぴったり。
ただしテレビの音や生活音が響きやすいため、配置や防音の工夫も必要です。
リビングでの過ごし方をイメージしながら、設計に反映させることが大切でしょう。
2階とのつながりと視線の工夫
吹き抜けを通じて1階と2階がつながることで、家全体の一体感が生まれます。
2階の廊下からリビングを見下ろせば、家族の様子も分かり、つながりを感じられますよ。
一方でプライバシーが保ちにくくなるため、視線が気にならない工夫が必要です。
腰壁やスリット格子を使うことで「つながり」と「程よい距離感」を両立できます。
照明やカーテンの設計の工夫
吹き抜けは天井が高いため、照明やカーテンの設置にも工夫が求められます。
高窓には電動カーテンやリモコン式のロールスクリーンを採用すれば、日差し調整もラクに。
照明はシャンデリアだけでなく、間接照明や壁付けライトを組み合わせると実用的。
「見た目の美しさ」と「日常の使いやすさ」を両立することが重要です。
快適性を高めるための設備設計

吹き抜けを「おしゃれ」だけで終わらせないためには、快適に過ごせる工夫が欠かせません。
設備や性能を計画的に整えることで、居心地の良さが格段にアップします。
断熱・気密性の強化
「寒い・暑い」を防ぐためには、家そのものの断熱・気密性能を高めることが基本です。
高性能な断熱材や窓を採用すると、吹き抜け空間の温度ムラを軽減できます。
また、気密性を高めると空調の効率も良くなり、光熱費の節約にもつながります。
設備に頼る前に、まずは家の性能をしっかり確保することが大切です。
シーリングファンと空調の併用
吹き抜けと相性の良い設備として、シーリングファンがあります。
天井付近と床付近にたまりやすい空気を循環させ、冷暖房の効率を高めてくれるのです。
特に冬場は暖気が天井にたまりやすいため、ファンを使うことで床付近まで暖かさを届けられます。
エアコンや床暖房と組み合わせれば、一年を通して快適に暮らせるでしょう。
吹き抜け部分の掃除・メンテナンス
高い位置に窓や照明を設置した場合、日々の掃除や交換が課題になります。
「電球を替えるのに毎回脚立が必要だった」と後悔する声も少なくありません。
そのため、メンテナンスのしやすさを意識した設計が大切です。
汚れにくいガラスや長寿命LEDを選べば、手間を減らしつつ清潔さを保てますよ。
吹き抜けのよくある後悔と対策

憧れて採用した吹き抜けでも、実際に暮らしてみると「こうしておけばよかった」と感じることがあります。
ここでは代表的な後悔例と、その対策を見ていきましょう。
「音が響く」問題の防止策
音が響くのは、吹き抜けを取り入れた方が感じることの多いデメリットです。
対策としては、防音性のある建材を使う、家具やカーテンで吸音効果を高めるなどが挙げられます。
また、テレビやオーディオの位置を工夫するだけでも改善可能。
事前に配慮することで、生活音のストレスを大幅に軽減できるでしょう。
「寒い・暑い」の快適性の工夫
温度差が出やすいのも、吹き抜け特有の悩みです。
エアコンの位置を工夫したり、床暖房を採用したりすることで解決できます。
また、前述のシーリングファンを取り入れると、体感温度のムラも和らぎます。
住宅性能と設備の両面から工夫することが、快適な暮らしの近道です。
採光が強すぎる・眩しすぎる
意外にも「日当たりが良すぎて困った」という声も少なくありません。
南向きの大きな窓は光を取り込みやすい反面、夏場は強い日差しで暑さや眩しさにつながります。
その場合は、庇(ひさし)をつけたり、遮熱タイプのガラスを採用したりするのがおすすめです。
自然光を楽しみつつ、暮らしに合った快適な明るさを保ちましょう。
まとめ

吹き抜けは、開放感や採光など多くのメリットをもたらす一方で、音や温度差などのデメリットもあります。
しかし、家の性能を高めたり設備を工夫したりすることで、快適に暮らせる吹き抜け空間を実現できます。
理想の暮らしを叶えるためには、間取りやライフスタイルに合った設計が欠かせません。
HOUSE CODEは、お客様の「楽しい」家づくりをトータルでサポートします。
吹き抜けのある快適な住まいを実現したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。