注文住宅で節電する方法|設計段階で考える電気代を抑えるポイントを解説
- 注文住宅ブログ
新築の住まいなら、光熱費も自然と抑えられると考える方も多いかもしれません。
しかし実際には、エアコンを長時間つけているわけではないのに電気代が高い、思ったより冷暖房費がかかると感じるケースもあります。
その原因は、設備の使い方だけでなく、断熱性や気密性、窓の配置、日差しや風の取り入れ方、冷暖房の効きやすさなどにもあります。
注文住宅は、間取りやデザインだけでなく、毎月の電気代まで見据えて計画できるのが魅力です。
今回は、建てる前に考えておきたい節電のポイントを、設計・設備・補助金の面から見ていきましょう。
注文住宅で電気代が高くなりやすい原因

電気代が高くなると、ついエアコンの使い方や家電の消し忘れに目が向きがちです。
しかし、毎月の電気代は住まいの断熱性や窓の配置、日差しや風の入り方にも大きく左右されます。
断熱性・気密性が低い
断熱性や気密性が低い家では、外の暑さや寒さが室内に伝わりやすくなります。
夏に冷房を入れてもすぐに暑さが戻ったり、冬に暖房をつけても足元だけ冷えたりすると、快適に過ごすためにエアコンの使用時間が長くなりがちです。
壁や屋根、床、窓から熱が出入りしにくい家にしておくことで、冷暖房に頼りすぎない暮らしを目指しやすくなります。
窓の配置や大きさが適切でない
窓は室内を明るくしてくれる一方で、熱が出入りしやすい場所でもあります。
例えば、日差しの強い西側に大きな窓を設けると、夏の夕方に室温が上がりやすく、帰宅後にエアコンの設定温度を下げたり、長時間使ったりする原因になることも。
窓の数や大きさだけでなく、方角やガラスの性能、庇やシェードで日差しを調整できるかまで考えておくことが大切です。
日差し・風の通り道が考慮されていない
日差しや風の入り方を考えずに間取りを決めると、自然の力を活かしにくい家になってしまいます。
冬に日差しが入りにくいリビングでは、昼間でも暖房に頼る時間が長くなるかもしれません。
反対に夏は、窓を開けても風が抜けない間取りだと熱がこもりやすく、冷房を長時間稼働させる必要のある住まいになってしまうでしょう。
設計段階でできる節電のポイント

節電しやすい家にするには、省エネ設備を入れる前に、まず建物そのもののつくりを整えることが大切です。
冷暖房の空気を逃がさずに、日差しや風をうまく取り入れられる設計を考えていきましょう。
断熱性と気密性を同時に高める
電気代を抑えたいなら、断熱性と気密性はセットで考えるのがおすすめです。
断熱材をしっかり入れても、すき間が多い家では冷暖房した空気が外へ逃げやすく、室温が安定しにくくなります。
室内の温度が安定しやすい住まいなら、夏に冷房を強め続けたり、冬に暖房をつけっぱなしにしたりする負担も抑えやすくなりますよ。
窓の数・サイズ・配置を最適化する
窓は、数を増やしたり大きくしたりすれば快適になるとは限りません。
リビングに大きな窓を設ける場合も、南側なら冬の日差しを取り込みやすい一方で、夏は日射を遮る工夫が必要になります。
寝室や洗面所、廊下などは、必要な明るさや換気を確保しながら、熱の出入りを抑えられるサイズや配置を考えておきましょう。
日差しと風を活かした間取りにする
節電しやすい住まいを目指すなら、季節ごとの日差しと風の入り方をイメージしておくことが大切です。
冬は南側の窓から日差しを取り込み、日中の暖かさを室内に活かせると、暖房の使用を抑えやすくなります。
夏は窓の位置を工夫して風が抜けるようにし、庇や外付けシェードで強い日差しを遮ると、室内に熱がこもりにくくなるでしょう。
吹き抜けを取り入れる場合の注意点
吹き抜けは、リビングに明るさや開放感が生まれる人気の間取りです。
ただし、断熱性や空調計画が不十分なまま取り入れると、冬に暖かい空気が上へ逃げたり、夏に冷房が効きにくく感じたりすることがあります。
吹き抜けを設ける場合は、空調の位置、高窓の断熱性能、シーリングファンの取り付けの有無なども含めて計画しましょう。
節電につながる設備の選び方

家の性能を高めたうえで、省エネ性能の高い設備を選ぶと、毎月の電気代をさらに抑えやすくなります。
照明や給湯、空調は毎日のように使うものだからこそ、暮らし方に合う設備を選びましょう。
LED照明と人感センサーの導入
照明の節電には、LED照明を選ぶのがおすすめです。
玄関や廊下、トイレ、収納内など短時間だけ使う場所には、人感センサーを組み合わせると消し忘れを防ぎやすくなりますよ。
夜に子どもがトイレへ行くときや、両手に荷物を持って帰宅したときも自動で点灯するため、節電だけでなく暮らしやすさにもつながります。
エコキュートで給湯コストを下げる
家庭で使うエネルギーの中でも、給湯は負担が大きくなりやすい部分です。
エコキュートは空気の熱を利用してお湯を沸かす給湯設備で、電気を効率よく使えます。
家族の人数や入浴時間、お湯を使う量に合った容量を選ぶことで、日常の給湯コストを抑えやすくなるでしょう。
太陽光発電と蓄電池の組み合わせ
太陽光発電を取り入れると、日中に使う電気の一部を自宅でまかなえます。
在宅ワークをしている家庭や、日中に家事をする時間が長い家庭では、発電した電気をそのまま使いやすくなります。
電力会社から買う電気を減らせるため、電気代の負担を抑えることにもつながるでしょう。
さらに蓄電池を組み合わせれば、日中に発電した電気を夜間に使えます。
停電時の備えにもなるため、節電だけでなく災害対策の面でも役立ちます。
全館空調の電気代への影響
全館空調は、家全体の温度差を少なくできる設備です。
廊下や脱衣所まで快適に過ごしやすくなる一方で、住宅の断熱性や気密性が十分でないと、空調効率が下がり、電気代が高くなることがあります。
導入する際は、設備だけで判断しないことが大切です。
建物の性能や間取り、家族が家で過ごす時間なども含めて、暮らしに合うかどうかを確認しておきましょう。
節電住宅を実現する補助金・制度

省エネ性能の高い家づくりでは、補助金や税制優遇制度を利用できる場合があります。
ただし制度の内容は年度によって変わります。
対象となる住宅性能や申請期間も決められているため、家づくりを始める段階で最新情報を確認しておくと安心です。
ZEH住宅とはどんな基準か
ZEH住宅とは、断熱性能を高めたうえで、省エネ設備や太陽光発電などを取り入れ、年間のエネルギー消費量をおおむねゼロに近づける住宅のことです。
電気代の負担を抑えやすいだけでなく、夏や冬も室温を保ちやすい点もメリットです。
冷暖房に頼りすぎず、季節問わず快適に過ごしやすい住まいを目指せます。
ZEH水準の家を建てるには、断熱性能や設備の基準を満たす必要があります。
設計に関わる部分も多いため、早い段階で住宅会社へ相談しておきましょう。
使える補助金・税制優遇制度
省エネ住宅を新築する場合、国や自治体の補助金を利用できることがあります。
2026年は、住宅省エネ2026キャンペーンの一環として、省エネ性能の高い新築住宅を支援する制度が実施されています。
補助対象や補助額、申請期間は制度ごとに異なります。
住宅会社が申請に対応しているかどうかも含めて、早めに確認しておくことが大切です。
ハウスメーカー選びで確認すべきこと
節電住宅を意識した家づくりでは、ハウスメーカーや工務店選びも大切です。
ZEHや長期優良住宅などの実績がある会社なら、断熱性能や設備選び、補助金申請についても相談しやすくなります。
打ち合わせでは、どの性能を目指すのか、補助金の申請に対応できるのか、入居後の電気代をどう考えているのかを確認しておきましょう。
まとめ

注文住宅で節電を考えるなら、住み始めてからの使い方だけでなく、設計段階の計画が大切です。
断熱性や気密性を高め、窓の配置や日差し、風の通り道を考えることで、冷暖房に頼りすぎない住まいを目指せます。
さらに、LED照明やエコキュート、太陽光発電、蓄電池などを暮らしに合わせて取り入れれば、日々の電気代を抑えやすくなるでしょう。
補助金や税制優遇制度を利用できる場合もあるため、対象条件や申請時期は早めに確認しておくと安心です。
HOUSE CODEでは、全棟でZEH断熱基準を標準化し、気密測定も実施しています。
断熱性や気密性、設備計画まで含めて、ご家族の暮らしに合った省エネ住宅をご提案しています。
毎月の電気代を抑えながら、夏も冬も心地よく過ごせる家づくりを一緒に考えていきましょう。