注文住宅が値上がりしているのは本当?原因と今後の動向・賢い対処法を解説
- 注文住宅ブログ
「注文住宅を建てたいけれど、今は高いから待ったほうがいいのかな」
家づくりを考え始めると、そんな不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
近年は建材や設備、人件費などの上昇により、住宅価格にも影響が出ています。
しかし、ただ待てば安くなるとは限りません。
土地価格や金利、家族の暮らし方も合わせて考えることが大切です。
今回は、注文住宅が値上がりしている原因や今後の動向、後悔しないための考え方をご紹介します。
注文住宅の価格はどれくらい上がっているのか

注文住宅の価格は、ここ数年で上昇傾向が見られます。
まずは、建築費や坪単価にどのような影響が出ているのか見ていきましょう。
近年の建築費の推移
住宅金融支援機構の2024年度調査では、注文住宅の所要資金(住宅購入に必要な現金の総額)は前年度より73万円増加 しています。
また、土地付注文住宅の所要資金も前年度より104万円 増えており、家づくり全体の費用負担は大きくなっている状況です。
ただし、地域や建物の規模によって差があるため、全国平均だけで自分たちの予算を決めないようにしましょう。
坪単価への影響
建築費が上がると、同じ広さの家を建てる場合でも坪単価に影響が出やすくなります。
一方で、住宅金融支援機構の調査では、2024年度の注文住宅の平均住宅面積は118.5㎡ で、2014年以降の推移を見ると小さくなる傾向も見られます。
つまり、価格上昇に合わせて、家の広さや仕様を調整しながら計画する人も増えていると考えられるでしょう。
グレード別の値上がり傾向
値上がりの影響は、すべての住宅で同じように出るわけではありません。
高性能な断熱材や設備、輸入建材、造作家具などを多く取り入れるほど、価格上昇の影響を受けやすくなります。
なるべくコストを抑えたい場合は、標準仕様を上手に活かしたり建物の形状をシンプルにしたりなど工夫してみましょう。
値上がりの主な原因

注文住宅の価格が上がっている背景には、建材や設備、人件費など、家づくりに関わるさまざまな費用の上昇があります。
「何となく高くなっている」で終わらせず、どこにお金がかかりやすくなっているのかを知っておくと、予算も立てやすくなるでしょう。
木材・鉄鋼など建材の高騰
住宅には、木材や鉄鋼、コンクリート、断熱材など多くの建材が使われているため、ひとつの材料だけでなく複数の建材が値上がりすると、建物全体の費用にも影響が出やすくなります。
特に構造に関わる材料は、あとから簡単に削れる部分ではないため、デザインや設備より先に予算へ反映されやすいところです。
塗料・設備機器など副資材の不足
値上がりは、柱や梁のような大きな建材だけではなく、外壁に使う塗料やシーリング材、キッチン・トイレ・給湯器などの設備も、材料不足や物流の影響を受けることがあります。
「この設備を入れたい」と思っていても、納期や価格の都合で同等品への変更が必要になる場合もあるため、早めに確認しておくことが大切です。
人件費・職人不足
注文住宅は、材料をそろえれば完成するものではなく、大工や電気工事、設備工事、外構工事など多くの職人の手でつくられます。
職人の数が限られているなかで工事の依頼が重なると、人件費が上がったり希望する時期に工事を進めにくくなったりすることも。
価格だけでなく工期にも関わるため、家づくりでは「いつ建てるか」も大切な判断材料になります。
円安・エネルギーコストの上昇
輸入材や海外製の設備を使う場合は、円安の影響を受けやすくなる点にも注意が必要です。
建材を製造する工場や現場まで運ぶトラックにもエネルギーコストがかかるため、目に見えない部分でも費用が積み重なっていきます。
住宅価格の値上がりは、材料そのものだけでなく、つくる・運ぶ・施工するまでの流れ全体で起きていると考えるとわかりやすいでしょう。
今後の価格動向はどうなる?

住宅価格が今後どうなるかは、原材料価格や金利、為替、職人不足などによって変わります。
そのため、「待てば安くなる」という姿勢から、いくつかの可能性を見ながら考えることへの意識転換が大切です。
価格が下がる可能性はあるのか
一部の建材価格が落ち着く可能性はありますが、住宅全体の価格が大きく下がるとは言い切れません。
人件費や物流費、エネルギーコストはすぐに下がりにくく、建築費として残りやすい要素です。
そのため、数年前の価格に戻ることを前提に計画するより、今の相場で無理のない予算を考えるほうが現実的でしょう。
「待つ」選択のリスクとメリット
家づくりを待つメリットは、価格や金利の動向を見ながら落ち着いて判断できることです。
一方で、待っている間に土地価格や金利が上がったり、希望するエリアの土地が少なくなったりするリスクもあります。
家族の年齢、子どもの入園・入学、住宅ローンの返済期間まで含めて考えると、価格だけでは判断しにくい部分です。
建売・マンションとのコスト比較
注文住宅が高いと感じる場合は、建売住宅やマンションと比べてみるのもひとつの方法です。
住宅金融支援機構の2024年度調査では、所要資金はマンションが5,592万円、土地付注文住宅が5,007万円、注文住宅が3,936万円、建売住宅が3,826万円 となっています。
ただし、注文住宅は土地を持っているかどうかで総額が大きく変わるため、単純な金額だけでなく、現在だけではなく将来の暮らし方も見据えて比較しましょう。
値上がりに向き合うための考え方

住宅価格が上がっている時期ほど、何を削るかではなく、何を大切に残すかが重要になります。
予算内で納得できる家にするためにも、判断の軸を持っておきましょう。
優先順位を明確にした予算整理
まずは、家づくりで絶対に譲れないものと、調整できるものを分けて考えましょう。
耐震性や断熱性、間取りの使いやすさなど、あとから変えにくい部分は優先しておきたいところです。
一方で、設備のグレードや内装の一部は、暮らしへの影響を見ながら調整できる場合があります。
補助金・優遇制度を活用
省エネ性能や子育て世帯向けの住宅取得支援など、条件に合えば使える補助金や優遇制度があります。
制度は年度ごとに内容が変わることも多いため、計画の早い段階で確認しておくと安心です。
ただし、補助金ありきで仕様を決めるのではなく、自分たちの暮らしに必要な性能かどうかも見ておきましょう。
相見積もりで比較
建築会社によって、標準仕様や見積もりに含まれる内容は異なります。
金額だけを見るのではなく、断熱性能、構造、設備、外構、諸費用がどこまで含まれているかを比べることが大切です。
同じ「坪単価」でも条件が違うことは多いため、総額と内容をセットで確認しましょう。
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長期的なコストパフォーマンスで判断
初期費用を抑えることは大切ですが、住み始めてからの光熱費やメンテナンス費も見逃せません。
断熱性や耐久性の高い素材に費用をかけることで、長い目で見ると負担を抑えられる場合があります。
建てるときの金額だけでなく、10年後、20年後の暮らしやすさまで含めて判断したいですね。
まとめ

注文住宅の価格は、建材費や設備費、人件費、エネルギーコストなどの影響を受け、上昇傾向が見られます。
今後、一部の材料価格が落ち着く可能性はあっても、住宅全体の価格が大きく下がるとは限りません。
だからこそ、「今が建て時かどうか」は価格だけでなく、土地、金利、家族のタイミング、将来の暮らし方を合わせて考えることが大切です。
HOUSE CODEでは、耐震等級3を標準設定とし、HEAT20 G1水準の断熱性能や高気密・計画換気にもこだわった家づくりを行っています。
初期費用だけでなく、安心して暮らせる性能や将来の光熱費まで含めて考えると、住まいの価値を判断しやすくなるはずです。
値上がりに不安がある時期だからこそ、ご家族の暮らしに合う予算と性能のバランスを一緒に考えていきましょう。
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