注文住宅で屋上のある家づくり|活用アイデア・費用・注意点まとめ

- 注文住宅ブログ
都市部や狭小地などで庭を作れない立地に注文住宅を建てるなら、屋上を庭として活用するプランも検討してみたいアイデアです。
外の風や太陽の光を感じながらのびのびと過ごせる屋上は、暮らしを豊かにしてくれる空間デザイン。
また、道路などからの視線を気にせずに過ごせるなど、庭として活用するメリットがたくさんあります。
今回は、屋上のある注文住宅を建てる際の活用アイデアや費用をご紹介します。
また、実際に屋上をマイホームに取り入れる際の注意点をメンテナンス面なども踏まえながらご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
注文住宅で屋上を作る人が増えている理由

注文住宅に屋上を取り入れると、土地条件で庭を諦めなければならない場合でも、プライベートなアウトドア空間を手に入れられます。
他にも、屋上のある注文住宅は次のような魅力があり、実際に住まいに採用する方が増えています。
屋上は“庭代わり”に使える貴重な空間
屋上はガーデニングを楽しんだり、アウトドアグッズを出したりして過ごせるプライベートな空間です。
外出しなくても、自宅で屋外で過ごす心地よさを楽しめるという点では、庭の代わりに活用できるのが魅力です。
都市部・狭小地でもプラスアルファの空間が確保できる
建物が密集している都市部や狭小地では、庭を作るスペースが確保できないことがよくあります。
また、庭を作れたとしても日当たりが悪かったり、道路や近隣の建物からの視線が気になってしまうことも。
屋上なら日当たりや周囲からの視線を気にすることなく屋外空間をつくれます。
ペットや子育て世帯にも注目されている理由
子育て中の場合、子どもたちと家でプールを楽しんだり、バーベキューやお家キャンプをしたりと、家族の思い出を作る場所として屋上は大いに活用できます。
プールで子どもたちが水着になってはしゃいでいても、屋上なら道路から丸見えにならず、防犯面や子供の安全確保という点でも屋上はメリット大。
また、ペットのいるご家庭なら脱走の心配なくドッグランやくつろぎスペースとして活用できます。
ペット用品を洗って干すときにも、屋上があると便利です。
屋上のある注文住宅の活用アイデア5選

実際に注文住宅に屋上を作る場合、どんな活用方法があるのでしょうか。
使い方はライフスタイルや家族構成によっても様々ですが、今回は活用アイデアを5つご紹介します。
家族で楽しめるバーベキュースペースに
屋上は、バーベキューを愉しむのにもぴったりの空間です。
アウトドアテーブルやチェアを出して、ホットプレートで食材を焼くだけでも、楽しいバーベキュータイムに。
手を洗ったり、夜電気をつけたりするために、屋上に水道やコンセントを作っておくと、より使いやすくなるでしょう。
プライベートガーデンや家庭菜園に
日当たりの良い屋上は、植物がすくすく育つ場所になります。
鉢植えやプランターを置くと、手軽に家庭菜園やガーデニングを楽しめるでしょう。
水やりや手洗い用として、屋上にも水栓があると便利です。
子どもの遊び場やプール遊びの場所に
庭で遊んでいるときに道路に飛び出してしまったり、道ゆく人からの視線が気になったりしますよね。
屋上なら、周辺から程よく視線が隠せて、お子さまやペットの道路への飛び出しの心配もありません。
プチドッグランやペットの遊び場として
屋上スペースをプチドッグランとして活用すれば、愛犬の運動不足解消にも大活躍。
猫やウサギなどのペットたちが日向ぼっこしてくつろぐ場所にもぴったりです。
星空観察・テレワーク・カフェスペースとして活用
周辺の建物に干渉されにくい屋上は、夜空を観察するのにもうってつけです。
子どもたちの夏休みの宿題や、大人になってからの趣味時間として星空を観察するスペースがマイホームにあれば、暮らしが豊かに。
天気のいい日にはテレワークスペースやおうちカフェとして活用するのも良いでしょう。
屋上つき注文住宅の設計ポイントと注意点

注文住宅に屋上をつくる際には、設計段階から「どう使いたいのか」「メンテナンスしやすさは?」などの視点でしっかりと考えておきましょう。
ここからは、屋上つき注文住宅をプランする際の設計ポイントや注意点をまとめました。
一緒に見ていきましょう。
防水・排水設計は専門業者と慎重に
屋上は一般的な屋根のように勾配がない平らな場所となるため、排水計画が疎かになってしまうと雨水が溢れる原因になってしまいます。
また、排水口は定期的にメンテナンスをしないと、枯葉やゴミが詰まって雨水が溢れたり、雨漏りの原因になったりすることも。
排水口のお手入れしやすさも考えた設計にしてもらうとよいでしょう。
また、屋上はFRP防水やウレタン防水などの防水施工が必須です。
紫外線などによって防水機能が劣化するため、基本的には10〜15年ごとに防水メンテナンスが必要になります。
広さや施工コストを考える際には、メンテナンス費用も考えておくことが大切です。
外階段 or 内階段?屋上へのアクセス方法を選ぶコツ
せっかく屋上を作っても、リビングや他の部屋からの動線が長いと、屋上に行く機会が減りがち。
注文住宅を建てるなら、屋上へアクセスするための動線プランもよく検討しましょう。
セカンドリビングやテレワークスペースとして活用するなら、室内から気軽に入れるようにリビングから内階段でつながる間取りがおすすめです。
また、洗濯物や布団を干すなら、ランドリールームや寝室から屋上へ行きやすいように考えておきたいところです。
外階段ならプライベートな空間に入らず直接屋上にアクセスできるので、ホームパーティーなどよくする方は、ストレスなく人を招待できるかもしれません。
どんな使い方がいいかを考えながら、屋上への動線プランを考えてみましょう。
日差し・風・プライバシーを考慮した目隠し・屋根設計
周辺に、マイホームよりも高い建物がある場合、屋上が丸見えになってしまうことも。
また、位置関係によっては光が遮られ、せっかく作った屋上が日当たりの悪い場所になってしまうかもしれません。
屋上をプランする際には、地上からだけでなく周辺の家からの視線対策や日差しの入り方もじっくりと吟味しましょう。
もし周辺に大きな建物があるなら、オーニングやパラソルなどで目隠しをするのも一つの手。
日差しを遮る建物がなく「暑くなりそう」と予想される場合にも、オーニングやパラソルが日陰を作ってくれるでしょう。
ただし、屋上は地上よりも風が強い場合があります。
屋上のものが風で吹き飛ばされないように、安全対策もしっかりと考えておきましょう。
屋上の耐荷重と法規制の基礎知識
注文住宅の屋上に芝を敷いたり、ガーデニングの土を入れたりしたいと思ったとき、考えておきたいのが耐荷重です。
建築基準法では、屋上の耐荷重は1800N/㎡までと定められています。
土以外にも、デッキ素材など重量のある設備を屋上に取り入れる際には、慎重に設計してもらう必要があります。
また、屋上は一般的に建築基準法上では建物の延床面積に算入されません。
つまり、土地の容積率に影響されることなく屋上を作れるため、スペパ(スペースパフォーマンス)の良い家づくりをする上で、有効な選択肢となるでしょう。
屋上のある家の施工費用とランニングコスト

注文住宅で屋上を作る際には、一定のコストがかかります。
最後に具体的にどのくらい施工費用がかかるのかご紹介します。
また、家を建てた後にかかるメンテナンス費用も参考としてご紹介していますので、住まいのライフサイクルコストを把握するために、ぜひ確認してみてください。
一般的な屋上施工の費用相場
注文住宅に屋上をつくる場合、一般的に10〜20坪程度の広さなら100〜300万円の費用がかかると言われています。
施工工事の内訳は下記のような要素が含まれていて、どんな屋上空間にするかによって費用は大きく変わります。
屋上工事費用の内訳
・防水工事
・階段の設置
・柵やフェンスの設置
・ウッドデッキなどの施工
・水栓やコンセントなどの設置
構造補強の追加費用
屋上に大掛かりなデッキをつくるなど、重い設備を入れる場合、構造補強も追加費用としてかかってきます。
具体的な費用は屋上の大きさや建物の元々の構造によっても異なりますので、事前にしっかりと確認しておきましょう。
将来のメンテナンス費用も見込んでおこう
屋上はマイホームに住み始めた後も10〜15年おきに防水施工をしなおす必要があります。
というのも、防水塗装は紫外線などによって少しずつ劣化が進んでしまうため、きちんとメンテナンスしないと雨漏りの原因にもなってしまうからです。
防水施工にかかる費用は15坪程度の屋上なら、大体15〜40万円程度。
外壁や屋根の塗装とタイミングがかぶるため、後々のメンテナンスコストも考えた資金計画を立てておきましょう。
まとめ

注文住宅に屋上を取り入れると、日常にワクワクや楽しみがプラスされ、家族の会話も弾む暮らしが叶えられます。
HOUSE CODEでは、屋上だけでなくバルコニーや中庭など、アウトドア空間を暮らしに取り入れた注文住宅設計をご提案しています。
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